アステックス社とノバルティス社が共同研究
大塚製薬株式会社は、3月17日、進行性乳がん治療薬「ribociclib」の米国における承認取得についてのプレスリリースを発表した。
同剤は、同社子会社である英国アステックス社と、スイスのノバルティス社が、共同研究において見いだした薬剤。
ブレイクスルーセラピー指定を受けていた
「ribociclib」は、がん細胞の増殖に重要な役割を果たすCDK4およびCDK6を選択的に阻害して腫瘍の増殖を抑制する、選択的サイクリン依存性キナーゼ阻害薬。英国アステックス社との共同研究を元にして、ノバルティス バイオメディカル研究所が開発を行った。
臨床試験において同剤は、主要評価項目である無増悪生存期間が有意に延長。ノバルティス社は、ブレイクスルーセラピー(画期的治療薬)および優先審査の指定を、米国FDAより受けていた。
患者やその家族に貢献
「ribociclib」は今回、ホルモン受容体陽性/ヒト上皮成長因子受容体2陰性の進行性乳がんにおけるアロマターゼ阻害薬との併用の第一選択薬として、米国FDAより製造販売承認を取得。開発を実施したノバルティス社は、製品名「Kisqali」として販売を予定しているという。
大塚製薬子会社英国アステックス社は、今後もアンメット・メディカル・ニーズであるがんなどの領域において新たな医薬品を創薬し、患者やその家族に貢献するとしている。
(画像は大塚製薬の公式ホームページより)

進行性乳がん治療薬「ribociclib(LEE011)」米国で承認取得 - 大塚製薬株式会社
http://www.otsuka.co.jp/