共同治験における12ヶ月までの結果を発表
バイオトロニックジャパン株式会社は、3月20日、第81回日本循環器学会学術集会のランチョンセミナーにて、オシロ薬剤溶出型冠動脈ステント「Orsiro DES」の治験結果を発表した。
同学会は、金沢にて開催された。同社が発表したのは、BIOFLOW-4国際共同治験における12ヶ月までの結果。
ユニークなコーティングから成るステント
バイオトロニック社のステント開発における最新技術を適用した「Orsiro DES」は、2011年に欧州において販売が開始された。
同ステントは、パッシブとアクティブの2種類のユニークなコーティングから成る。パッシブにあたる「proBIO」コーティングは、ステントの表面を覆うことで金属およびその周辺組織との間に発生する相互作用を減少。アクティブにあたる「BIOlute」コーティングは、生体適合性が高い生体吸収素材であり、リマス系薬剤を溶出する。
このハイブリッドコーティングにより同ステントは、非常に薄いストラットデザインと、際立ったデリバリー性能を実現した。
日本において薬事承認を取得するための試験
BIOFLOW-4国際共同治験は、同ステントが日本において薬事承認を取得するために実施されているもの。多施設共同無作為化比較試験であり、最長で5年間までのフォローアップが計画されている。
発表された結果において同ステントは、主要評価項目である標的血管不全の発生率について、統計的に非劣性であることが証明された。
(画像はバイオトロニックジャパンの公式ホームページより)

オシロ薬剤溶出型冠動脈ステント「Orsiro DES」国際共同治験の結果を発表 - バイオトロニックジャパン株式会社
http://www.biotronik.jp/news/pdf/pr20170320.pdf