生化学会に多大な貢献を行った故・早石修氏
小野薬品工業株式会社は、3月21日、公益社団法人日本生化学会の新事業「早石修記念海外留学助成」に対して、2017年度より10年間にわたって支援を行うと発表した。
同事業は、日本の生化学会に多大な貢献を行った故・早石修氏の功績を記念して設立されたもの。同社は、同事業は設立趣旨に賛同し、支援を行うという。
早石氏より多大な助言を受けた小野薬品
早石氏は、生化学の領域において国際的評価を獲得し、多大な功績を残した人物。また、多数の優秀な門下生を、幅広い分野へ輩出している。小野薬品は、1960年代に世界に先駆けて医薬品化に成功した生理活性脂質「プロスタグランジン」の研究において、早石氏より多大な助言を受けたという。
設立された「早石修記念海外留学助成」は、なるべく条件を限定せず、多くの若い研究者が存分に海外で研究できるよう考慮する形で、規定が定められた。助成額が500万円と高めに設定されいるが、これも不安無く研究を継続できるよう考慮されたためだという。
1件500万円の助成が8名に行われた
2017年度の「早石修記念海外留学助成」では、1件500万円の助成が8名に行われた。選考は、日本生化学会の留学助成審査委員会が行い、理事会で決定する。
同事業の募集は、2016年11月28日から12月15日まで行われた。給付時期は、今年3月から6月となっている。
(画像は小野薬品の公式ホームページより)

日本生化学会「早石修記念海外留学助成」への支援について - 小野薬品工業株式会社
http://www.ono.co.jp/jpnw/PDF/n17_0321_2.pdf