ドイツのベーリンガーインゲルハイムが発表
ベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社は、3月21日、心房細動アブレーション周術期の抗凝固療法「プラザキサ」の継続投与は、「ワルファリン」に比べ大出血のリスクを抑制すると発表した。
この発表は、3月19日にドイツのベーリンガーインゲルハイムが発表したプレスリリースを翻訳したもの。
新世代の経口抗凝固剤「プラザキサ」
「プラザキサ」は、急性および慢性の血栓塞栓症の予防と治療において、高いアンメット・メディカル・ニーズに対応することができる直接トロンビン阻害剤。新世代の経口抗凝固剤として、現在は100か国以上で承認を取得。日本でも、非弁膜症性心房細動患者における虚血性脳卒中および全身塞栓症の発症抑制を適応として、2011年3月に発売されている。
今回ドイツのベーリンガーインゲルハイムが発表したのは、RE-CIRCUIT試験の結果。同試験では、心房細動に対するカテーテルアブレーションを施行予定の患者を対象として、「プラザキサ」による抗凝固療法を継続的に実施した際の安全性と有効性を検討された。
大出血は317例のうち5例にとどまった
同試験では、主要評価項目である大出血について、「ワルファリン」投与群が318例のうち22例であったのに対し、「プラザキサ」投与群は317例のうち5例にとどまった。また、「ワルファリン」投与群では血栓塞栓性イベントが1件発生したが、「プラザキサ」投与群では発生しなかったとしている。
ベーリンガーインゲルハイムはこの結果を、米国心臓病学会の『Late-Breaking Clinical Trials』で発表している。
(画像はベーリンガーインゲルハイム ジャパンの公式ホームページより)

プラザキサの継続投与は、ワルファリンに比べ大出血のリスクを抑制 - ベーリンガーインゲルハイム ジャパン株式会社
https://www.boehringer-ingelheim.jp/