今後4年間米国での売上を計上
塩野義製薬株式会社は2017年3月13日のニュースリリースで、米国子会社シオノギインクと米国およびカナダにおける産科婦人科事業に特化したデュシュネー社が、閉経後膣萎縮症治療薬オスフィーナ(一般名:オスペミフェン)の米国販売に関し、戦略的事業提携に合意したと発表した。
シオノギインクは、オスフィーナの米国とカナダにおける開発および製造販売権をデュシュネー社に付与し、デュシュネー社は、同社の婦人科領域に特化した販売員が米国でのオスフィーナの情報提供活動を開始し、そして、カナダでオスフィーナの承認申請を実施する予定としている。
シオノギインクは、米国におけるオスフィーナの売上高を2021年3月31日まで計上するとともに、今後8年間、デュシュネー社にオスフィーナを供給していく。
欧州では、製品名センシオで販売
その他の国におけるオスフィーナの製造販売権はシオノギインクが引き続き保持するため、8年間にわたり四半期ごとの最低支払を受領し、オスフィーナの年間売上高に応じた追加の支払を受領する権利を有することになる。
オスフィーナは、塩野義製薬グループが閉経後膣萎縮症に伴う性交痛の治療薬としてFDAより承認を取得した唯一の経口選択的エストロゲン受容体モジュレーターで、2013年6月よりシオノギインクが米国で販売を開始、欧州では、欧州子会社のシオノギリミテッドが、膣乾燥感を含めた中等度から重度の閉経後膣萎縮症を適応症として2015年1月に販売承認を取得し、センシオの製品名で販売している。
今回、産科婦人科事業に特化したデュシュネー社との事業提携により、オスフィーナが米国およびカナダにおける患者のQOL向上により一層貢献することが期待される。
(画像は塩野義製薬株式会社のサイトより)

塩野義製薬株式会社ニュースリリース
http://www.shionogi.co.jp/塩野義製薬株式会社
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