医薬品成分である「シルデナフィル」が検出
厚生労働省医薬・衛生監視指導・麻薬対策課は3月10日、医薬品成分を含有する製品について、横浜市が同日、記者発表を行ったことを発表した。
横浜市の健康福祉局安全課では、健康食品と呼ばれる医薬品成分を含有する製品(無承認無許可医薬品)による健康被害を未然に防ぐために、買い上げ検査や広告の監視指導をしている。
今回、通信販売されている製品の買い上げ検査を実施したところ、3製品から医薬品成分である「シルデナフィル」が検出。
医薬品医療機器等法にある無承認無許可医薬品の販売、授与等の禁止に違反したため、販売者を所轄している東京都に、指導、措置を依頼したことを明らかにした。3製品はすべて、同じ販売者が販売している。
「シルデナフィル」は現在、国内で勃起不全治療薬「バイアグラ錠」として承認、販売されているが、血管拡張、頭痛、動悸といった副作用が起こる場合もある。
消費者に注意を呼びかける
横浜市では、現在のところ、健康被害発生の報告はないが、健康被害が発生する恐れがあるとして、製品が原因と疑われる症状が現れた場合には、服用の中止、医療機関を受診するよう呼びかけている。
また、これまでも多数、このような健康食品によって健康障害が現れたことから消費者に注意を促した。
医薬品医療機器等法は薬事法改正で2014年に施行された法律。
(画像は厚生労働省HPより)

厚生労働省 報道発表資料
http://www.mhlw.go.jp/横浜市 記者発表資料
http://www.mhlw.go.jp/