今年3月31日まで延長
千葉県がんセンターは、3月8日、「原発性肺がん術後補助療法における化学療法と樹状細胞、活性化リンパ球の第3相比較試験」の予後調査を、今年3月31日まで延長すると発表した。
同試験は、過去に肺がんと診断され手術を受けた患者を対象として、5年間にわたり実施されたもの。終了してから、既に10年が経過している。
より優れた治療法の開発が必要
がんは、手術によって完全に取り除かれてもなお、再発(転移)する場合がある。切除だけでは治療成績の向上に限界があるため、より優れた治療法の開発が必要とされてきた。
「原発性肺がん術後補助療法における化学療法と樹状細胞、活性化リンパ球の第3相比較試験」は、こうした状況へ対応すべく実施された試験。免疫療法と化学療法の無作為比較対象試験として、行われている。
精度の高い研究成果を求めるため
今回の解析期間延長は、より精度の高い研究成果を求めるために決定されたもの。
千葉県がんセンターは、これらの臨床データは通常の診療で過去に記録されたものであり、患者に新たな負担はないとしている。また、個人を特定できるような状態でデータを使用することもないとしている。
なお同センターは、臨床データの利用を希望しない人については問い合わせ窓口への連絡を求めている。
(画像は千葉県がんセンターの公式ホームページより)

「原発性肺癌術後補助療法における第3相比較試験」に参加された患者及び家族の皆さんへのお願い - 千葉県がんセンター
http://www.pref.chiba.lg.jp/