「WP-1303」国内第1相臨床試験を終了
わかもと製薬株式会社(以下、わかもと製薬)は3月15日、緑内障・高眼圧症治療剤「WP-1303」の国内における第1相臨床試験を終了したことを発表した。
緑内障は、房水が過多となり、眼圧が高いことで起こる疾病で、その治療方法として重要なことは眼圧を下げることと言われている。
この「WP-1303」は、様々なプロテインキナーゼを阻害するだけではなく、熱などのストレス条件下で発現が上昇して、細胞を保護する働きを持つ熱ショックタンパク質の1つ「Hsp90」に結びついて、房水流出を促進、眼圧を下降させることが認められている。
第2相臨床試験の準備を進める
「WP-1303」は、プロテインキナーゼ阻害剤の開発を中心に行う株式会社デ・ウエスタン・セラピテクス研究所(以下、DWTI)が創製した新薬候補化合物。
2013年3月にわかもと製薬がライセンス契約を締結し、2016年3月から国内第1相臨床試験を開始していた。
試験では、健康な成人を対象に、それぞれ単回投与、反復投与を行い、安全性と薬物動態についての評価をした結果、安全性が確認され、また、薬物動態も良好な結果が得られたという。
わかもと製薬は今回の結果を基に、今年中に第2相臨床試験の準備を進める予定。
(画像はわかもと製薬株式会社HPより)

わかもと製薬株式会社 プレスリリース
http://www.wakamoto-pharm.co.jp/