GMP基準に準拠した細胞加工施設を新設
タカラバイオ株式会社は、3月6日、同社のスウェーデン子会社が臨床用ヒトES細胞の細胞加工サービスを開始したと発表した。
同サービスを開始したのは、スウェーデン・ヨーテボリ市のTakara Bio Europe AB(以下「TBEAB社」)。TBEAB社は、GMP基準に準拠した臨床用ヒトES細胞の細胞加工施設を新設している。
再生医療関連研究で用いられるES細胞
ES細胞は、初期胚より樹立され、分化多能性を維持したまま半永久的に増殖させることができると言われている細胞。多くの再生医療関連研究において、この細胞を用いられている。
TBEAB社は、新設した細胞加工施設において、ドナー組織からヒトES細胞を調製し、再生医療開発機関向けに提供する。なおドナー組織は、FDAガイドラインに準拠して取得されたものとしている。
今後も再生医療製品の製造開発支援に注力
ES細胞の調製では、TBEAB社が開発した幹細胞用培地「DEF-CSTM Xeno-Free GMP Grade Basal Medium」などが用いられる。この培地は、動物およびヒト由来成分を含まず、マウスの細胞と共培養する必要がない安全性の高いもの。
タカラバイオグループは今後も、遺伝子治療・細胞医療など再生医療製品の製造開発支援に注力し、事業を拡大するとしている。
(画像はタカラバイオの公式ホームページより)

臨床用ヒトES細胞の細胞加工サービスを開始 - タカラバイオ株式会社
http://www.takara-bio.co.jp/release/?p=3997