中等症から重症の尋常性乾癬患者が対象
ヤンセンファーマ株式会社は、3月6日、中等症から重症の尋常性乾癬患者を対象とする「グセルクマブ」の海外第3相試験の結果が、米国皮膚科学会にて公表されたと発表した。
この発表は、米国のヤンセン・リサーチ・アンド・ディベロップメントが現地時間3月3日に発表した英文プレスリリースを、日本語に翻訳したもの。
新規作用機序を有するヒトモノクローナル抗体
乾癬は、皮膚細胞の異常増殖をきたす慢性の自己免疫性炎症性疾患。隆起した炎症性の赤みを帯びた病変あるいはプラークが特徴であり、痛みを引き起こす場合もある。患者は、世界には1億2500万人、日本には43万人いると推定されている。
「グセルクマブ」は、IL-23(インターロイキン23)を標的として、新規作用機序を有するヒトモノクローナル抗体。現在は米国と欧州において、中等症から重症の尋常性乾癬を有する成人患者の治療を目的として、規制当局による承認審査が行われている。
両試験において優れた改善を示した
米国皮膚科学会において公表されたのは、VOYAGE2試験とNAVIGATE試験の結果。VOYAGE2試験では、プラセボおよび抗TNF-α抗体製剤「アダリムマブ」に対する「グセルクマブ」の優越性が検討された。NAVIGATE試験では、「ステラーラ」による治療で十分な反応を得られず「グセルクマブ」に切り替えた患者と、「ステラーラ」治療を継続した患者とを比較している。
「グセルクマブ」は両試験において、優れた改善を示したという。
(画像はヤンセンファーマの公式ホームページより)

グセルクマブの海外第3相試験の結果が米国皮膚科学会にて発表 - ヤンセンファーマ株式会社
http://www.janssen.com/japan/press-release/20170306