100ヵ国以上で承認済みのジャカビ
ノバルティスファーマ株式会社は2017年3月9日のプレスリリースで、骨髄線維症(MF)および真性多血症(PV)の治療薬「ジャカビ錠」(一般名、ルキソリチニブリン酸塩)について、3月7日付けで新たに10mg錠の剤形追加に係る製造販売承認を取得したと発表した。
ジャカビは、100以上の国又は地域で骨髄線維症の治療薬として、70の国または地域で真性多血症の治療薬として承認されており、日本では、2014年7月に骨髄線維症、2015年9月に真性多血症(既存治療が効果不十分又は不適当な場合に限る)の治療薬として承認されている。
アドヒアランスの向上に貢献
ジャカビは、ヤヌスキナーゼ(JAK)と呼ばれる酵素を阻害する働きを持つJAK阻害剤で、MFおよびPVによるQOL低下の主な原因である脾腫や諸症状を改善する。
しかし、MFおよびPVは、脾臓の腫大(脾腫)や脾腫に伴う腹部の不快感や痛み、倦怠感・寝汗・体重減少・痒みなどの消耗性の全身症状により日常生活に影響があり、薬剤治療による服薬期間が長期に亘るため、アドヒアランス(患者が積極的に治療方針の決定に参加し、その決定に従って治療を受けること)の低下を招く可能性があることから、投薬回数や錠剤数を減らすことで、患者の負担を軽減することが望ましいと考えられている。
今回、承認済みのジャカビ錠5mgに加え、新たにジャカビ錠10mgが承認されたことで、MFおよびPVの患者のアドヒアランス向上に貢献することが期待されている。
(画像はノバルティスファーマ株式会社のサイトより)

ノバルティスファーマ株式会社プレスリリース
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