UMNファーマ、同社製造の抗原を用いたHTLV-1ワクチン開発で学会発表

株式会社UMNファーマは、3月8日、第18回「国際ヒトレトロウイルス HTLV会議」のポスターセッションにおいて、同社が製造した抗原を用いたHTLV-1ワクチン開発に関する発表が行われたと発表した。

この発表は、国立感染症研究所感染病理部・長谷川秀樹氏らが「Preparation of HTLV-1 Env Protein as Vaccine Antigen in Baculoviral Expression System」の題名で行ったもの。

HTLV-1は、血液中のリンパ球に感染するウイルス。「HTLV-1」という名称は「ヒトT細胞白血病ウイルス（Human T-cell Leukemia Virus Type-1）」の略称。

同ウイルスは、感染しても自覚症状は全くない。しかし、一度感染するとリンパ球の中で存在し続け、一部の感染者においては成人T細胞白血病/リンパ腫やHTLV-1関連脊髄症／熱帯性痙性麻痺といった病気を引き起こす場合もある。

HTLV-1は現在、日本では約108万人前後、世界では3000万人以上の感染者が存在するとされている。

UMNファーマはこれまで、同社製造プラットフォーム「BEVS（Baculovirus Expression Vector System）」 を用いたHTLV-1ワクチン候補抗原の試験製造を、長谷川氏らより受託してきた。長谷川氏らが今回行った発表は、「BEVS」によるHTLV-1Env たん白質の調製に関するものとなっている。

同社は今後も、各種感染症ワクチン候補抗原の研究開発および受託サービスを通じ、世界の人々の健康に貢献するとしている。

（画像はUMNファーマの公式ホームページより）




製造した抗原を用いたHTLV-1ワクチン開発に関する学会発表について - 株式会社UMNファーマ
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