2月17日に販売開始
テルモ株式会社は、2月24日、解熱鎮痛剤「アセリオ静注液1000mgバッグ」を全国の医療機関に向けて販売開始したと発表した。
「アセリオ」は、解熱鎮痛効果を持つアセトアミノフェンを有効成分とする、国内で唯一の静注製剤。「静注液1000mgバッグ」の販売は、2月17日に開始されている。
日本には静注製剤がなかったアセトアミノフェン
アセトアミノフェン製剤は、解熱鎮痛薬のひとつであり、世界的に疼痛管理の基本薬として使用されている。しかし従来の日本において同剤は、経口製剤と坐剤があったが、静注製剤は存在しなかった。また、坐剤の使用は小児に限定され、成人には経口製剤以外の選択肢がなかった。
このような背景を受け、アセトアミノフェン静注製剤の開発について、日本緩和医療学会および日本緩和医療薬学会は要望を提出。検討された結果、厚生労働省よりテルモへ開発要請が出され、2013年には開発された「アセリオ静注液1000mg」の販売が開始されている。
痛みの適切な緩和に役立てられることを期待
「アセリオバッグ」は、利便性を向上すべく、アセトアミノフェン静注液をプラスチック製のソフトバッグに充填したもの。テルモが長年培ってきた技術を活用し、酸化しやすいアセトアミノフェンをプラスチック内でも製剤として安定させている。
テルモは同剤について、手術後に生じる痛みやがんによる痛みの適切な緩和に役立てられることを期待しているという。
(画像はプレスリリースより)

解熱鎮痛剤「アセリオ静注液1000mgバッグ」を発売 - テルモ株式会社
http://www.terumo.co.jp/pressrelease/detail/20170224/287