肺動脈性肺高血圧症の治療薬
アクテリオン ファーマシューティカルズ ジャパン株式会社は、3月2日、同社の肺動脈性肺高血圧症治療薬エポプロステノール静注用「ACT」について、小児患者に対する用法・用量で追加承認を厚生労働省より取得したと発表した。
生理学的な理解が進展した肺動脈性肺高血圧症
肺動脈性肺高血圧症は、心臓と肺の動脈が異常に高い血圧にさらされることで発症する疾患。症状は非特異的であり、軽度の息切れや疲労感といったものから、右心不全症状や活動の厳しい制限、最終的には平均余命の短縮など、多岐に亘る。
最近の10年間において、同疾患の生理学的な理解は進展した。以前の治療目標は運動耐容能の改善だったが、最近では病気の進行を遅延へと変わり、早期の治療介入や目的の明確な治療、また併用治療の必要性へハイライトが当たっている。
小児患者にとって有益な製剤となるように
今回の追加承認取得により、エポプロステノール静注用「ACT」は、小児に対する適応承認を日本において初めて取得したエポプロステノール製剤となった。アクテリオンははこの承認について、重篤な症状を持つ小児肺動脈性肺高血圧症患者に対して、静脈内投与という治療を可能にするものとしている。
同社は今後も、同剤がいち早く小児患者にとって有益な製剤となるよう、努力するとしている。
(画像はアクテリオンの公式ホームページより)

「ACT」 小児患者に対する用法・用量の追加承認を取得 - アクテリオン ファーマシューティカルズ ジャパン株式会社
https://www1.actelion.co.jp/