自然災害による非常時を想定した輸送体制
アステラス製薬株式会社は、2月23日、北海道における医療用医薬品の共同保管・共同輸送体制を、武田薬品工業株式会社と武田テバファーマ株式会社、そして武田テバ薬品株式会社と共に構築すると発表した。
この共同保管・共同輸送体制は、自然災害による非常時を想定したもの。4社は、体制構築および共同の物流センター設立について、基本合意書を締結している。
自然災害の頻発を受け、供給の維持継続が課題化
昨今、地震や風水害といった自然災害の頻発を受け、非常時における医療用医薬品の安定供給の維持継続は大きな課題となった。しかし同時に、GDP(Good Distribution Practice)を考慮した保管・輸送時における品質確保も要求されており、トラックドライバーの不足や安全運行への取り組み、CO2削減といった流通上の課題も顕在化している。
こうした状況へ対応すべく4社は、今回締結した基本合意書に基づいて、課題解決のためのアプローチを図る。医療用医薬品の共同保管については作業・管理基準の標準化を実施し、共同輸送体制においては送手順標準化・積載効率向上によるトラック台数削減などを、協力して行うという。
いかなる状況下でも製品と共に安心を届ける
共同保管・共同輸送体制の構築と共に、4社は共同の物流センター設立も行う。同センターは、2018年3月までの稼働開始が予定されている。
アステラス製薬、武田薬品、武田テバファーマ、そして武田テバ薬品の4社は、製薬企業の使命を果たすべく、いかなる状況下においても患者と医療機関へ製品と共に安心を届けるとしている。
(画像はアステラス製薬の公式ホームページより)

北海道における医療用医薬品の共同保管・共同輸送の体制構築について - アステラス製薬株式会社
https://www.astellas.com/