「Comtan」「Stalevo」の独占的販売権を獲得
エーザイ株式会社は、2月16日、フィンランドのOrion Corporation(以下「オリオン社」)との間でマーケティングおよび販売に関するライセンス契約を締結したと発表した。
このライセンス契約は、中国におけるオリオン社のパーキンソン病治療剤「Comtan」「Stalevo」導入に関するもの。締結によりエーザイは、中国における両製品の独占的販売権を獲得している。
ドパミンが減少して起こるパーキンソン病
パーキンソン病は、脳内の神経伝達物質であるドパミンが減少して起こると考えられている疾患。
同疾患の治療剤である「レボドパ」は、不足したドパミンを補充することで症状を改善する薬剤。使用時には、末梢での代謝を阻害して脳内への効率的な移行を高めるため、代謝酵素阻害剤が広く併用されている。
「Comtan」は、「レボドパ」を代謝する末梢カテコール-O-メチル基転移酵素を阻害し、脳内への到達を助ける薬剤。 「Stalevo」は、「レボドパ」および同剤を脳内に到達しやすくする2成分の3種類の成分を含み、嚥下負担の軽減や服薬コンプライアンス向上が期待できる薬剤。
販売およびプロモーションは中国子会社が行う
エーザイは中国において、パーキンソン病治療剤「Eldepryl」、アルツハイマー型認知症治療剤「アリセプト」、末梢性神経障害治療剤「メチコバール」といった製品を販売している。今回のライセンス契約締結により、同社のパーキンソン病治療剤の製品ラインナップはより強化されることとなった。
なお、「Comtan」「Stalevo」の販売およびプロモーションは、エーザイ社の中国子会社である衛材薬業有限公司が行う。
(画像は写真素材足成より)

オリオン社とマーケティングおよび販売に関するライセンス契約を締結 - エーザイ株式会社
http://www.eisai.co.jp/news/news201708.html