本年3月に稼動開始予定
テラファーマ株式会社は、2月16日、神奈川県の再生・細胞医療産業化拠点「ライフイノベーションセンター」内に、治験製品製造施設を設置したと発表した。
同社は、樹状細胞ワクチンなどの生産を手がける企業。施設は「殿町細胞培養施設」という仮称が付けられており、本年3月の稼動開始が予定されている。
拠点「ライフイノベーションセンター」
「ライフイノベーションセンター」は、再生・細胞医療の実用化・産業化を目指して神奈川県が整備した、グローバルイノベーション拠点。再生・細胞医療に関する研究開発企業が集結しており、国・業界団体・海外機関などとも緊密に連携している。
テラファーマは、治験製品製造を始めとする再生医療等製品の開発を推進する上で、同センターは最適な環境であると判断。また、陸路・空路ともにアクセスが良好であるため、治験実施医療機関が全国に拡大する際にも治験製品の製造・搬送システムの構築などにおいて大きなメリットがあると考えたという。
一日でも早く患者に樹状細胞ワクチンを届ける
「殿町細胞培養施設」は、和歌山県立医科大学が実施する樹状細胞ワクチン「TLP0-001」医師主導治験のために、治験製品を製造すべく設置された。同施設の最大の特徴は、ロボット化及び自動化、並びにIoT化を計画している点。細胞製品の製造コストを抑え、面積当たりの製造数も飛躍的に向上しているという。
テラファーマは、一日でも早く患者に樹状細胞ワクチンを届けることができるよう、2022年内の薬事承認申請を目指すとしている。
(画像はプレスリリースより)

テラファーマ、神奈川県が整備する再生・細胞医療の産業化拠点内に治験製品製造施設を3月オープン - テラ株式会社
https://www.tella.jp/company/release/2017/02/1474/