臨床開発サービスを提供しているPRA社
米国PRA Health Sciences, Inc.(以下「PRA社」)と武田薬品工業株式会社は、2月15日、両社のグローバルな戦略的パートナーシップを、日本においてさらに拡大すると発表した。
PRA社は、臨床開発サービスをバイオテクノロジー業界および医薬品業界に提供している企業。両社は、グローバルでの戦略的パートナーシップを締結したことを、2016年9月に公表している。
50%を出資する形で合弁会社を設立
今回拡大された両社の提携では、合弁会社の設立が行われる。この合弁会社は、日本における武田薬品の臨床試験実施業務および安全性情報関連業務に従事する企業。PRA社と武田薬品がそれぞれ50%を出資する形で設立されるという。
設立に際しては、まず武田薬品が100%子会社である新会社を2016年度第4四半期に設立。この新会社が、武田薬品の日本開発センターの一部事業を吸収分割により承継した後、2017年度第1四半期に合弁会社となる予定。その後もこの合弁会社は、日本開発センターと密に連携しながら、臨床第1~3相試験および市販後にわたるパイプライン全体についての機能を担うとしている。
改革の新たなステップ
今回のパートナーシップ拡大ではまた、現在は武田薬品の連結子会社である武田医薬データサービス株式会社の全株式がPRA社へ譲渡される。
武田薬品はこの提携を、同社の新たなステップであるとする。国内開発業務の効率性改善と、グローバル化のさらなる推進を実現できるものと、期待しているという。
(画像は武田薬品の公式ホームページより)

日本における武田薬品とPRA Health Sciencesによるパートナーシップについて - 武田薬品工業株式会社
http://www.takeda.co.jp/news/2017/20170215_7712.html