ヤンセン・シラグ・インターナショナルNV社が発表
ヤンセンファーマ株式会社は、2月20日、第12回欧州クローン病・大腸炎会議(ECCO)にて「ステラーラ」2年間の長期投与データが発表されたことを明らかにした。
この学会発表は、ヤンセン・シラグ・インターナショナルNV社が行い、2月17日にプレスリリースでその実施を公表したもの。ヤンセンファーマは、同リリースを翻訳して公表している。
完治する治療法は存在しないクローン病
クローン病は、原因が未だ不明の炎症性腸疾患。様々な症状を誘発し、しばしば腹痛・腹部圧痛・頻回な下痢・直腸出血・体重減少および発熱が生じる。遺伝的素因や食事、他の環境因子が誘引と考えられる免疫系の異常と関係があるとされているが、完治する治療法は存在しない。
「ステラーラ」は、日本においては2011年に尋常性乾癬および関節症性乾癬の治療薬として国内承認を取得した薬剤。2016年3月には、中等症から重症のクローン病に対する適応について、製造販売承認申請が行われている。海外では米国と欧州において、中等症から重症のクローン病の適応について承認された。
臨床的寛解が2年間維持された
ECCOにて発表されたのは、中等症から重症のクローン病患者を対象として現在進行中の「ステラーラ」長期投与試験から得られた、2年間の最新データ。同試験は、皮下投与の有効性および安全性評価を目的としている。
発表されたデータでは、同剤の投与によりクリニカルレスポンスおよび臨床的寛解が2年間維持されたという。また、新たな安全性シグナルは認められなかったとしている。
(画像はヤンセンファーマの公式ホームページより)

欧州クローン病・大腸炎会議でステラーラの2年間の長期投与データを発表 - ヤンセンファーマ株式会社
http://www.janssen.com/japan/press-release/20170220