全生存期間の延長達成できず
第一三共株式会社(以下、第一三共)は、2月20日、肝細胞がんを対象としたMET阻害剤チバンチニブ(以下、チバンチニブ)の第3相臨床試験の結果を発表した。
今回の臨床試験は、ファーストライン治療に不応、耐用不能となった患者を対象としたセカンドライン治療として実施され、主要評価項目の全生存期間の延長を達成できなかったとしている。
チバンチニブによる肝細胞がんの治療は米国食品医薬品庁(FDA)と欧州委員会からオーファンドラッグの指定を受けており、この結果については、今後、学会で発表する予定だ。
結果の詳細は学会で発表予定
MET阻害剤チバンチニブは米国・ArQule社と共同開発中の選択的MET受容体チロシンキナーゼ阻害剤。
第一三共は2008年にArQule社とがん治療領域での研究開発提携をしており、日本・中国・韓国・台湾を除いた全世界での開発、販売権を取得するライセンス契約を締結している。
2012年に米国臨床腫瘍学会で発表された肝細胞がんを対象とした第2相臨床試験の結果では、ファーストライン治療後に憎悪、または治療が困難な患者を対象としたプラセボ比較試験で、無憎悪期間、無憎悪生存期間、全生存期間についても有意な改善が見られていた。
(第一三共株式会社HPより)

第一三共株式会社 ニュースリリース
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