厚生労働省から開発要請
サノフィ株式会社(以下、サノフィ)は2月22日、「モゾビル(R)皮下注24mg」を発売した。
モゾビル(R)は、造血幹細胞を骨髄から末梢血へ循環させる「動員」させる働きを持つ。
モゾビル(R)すでに世界50ヶ以上の国と地域で承認されており、日本でも厚生労働省から医療上必要性の高い未承認薬として開発要請されてきた。
多発性骨髄腫、非ホジキンリンパ腫などの血液のがん治療で行う大量化学療法では、骨髄抑制の副作用が起こる。
そのため、造血機能と免疫機能を回復する必要があり、治療には患者自身の造血幹細胞を事前に採取して、戻す自家移植が行われるのが一般的だ。
しかし、十分な量の造血幹細胞を得ることができない患者では移植自体を断念せざるを得ないこともある。また、末梢血から造血幹細胞をアフェレーシスから採取するために1日に数時間、連日に及ぶことで大きな負担が患者にかかっているのが現状だ。
自家末梢血幹細胞移植患者の負担軽減に期待
モゾビル(R)は、その働きから1回で得られる造血幹細胞量が増加し、自家移植に必要な量の採取や、アフェレーシスから採取する回数の減少が期待できるとしている。
サノフィは今後、日本において自家末梢血幹細胞移植を必要とする患者に新たな選択肢の1つとなるとしている。
(画像はサノフィ株式会社HPより)

サノフィ株式会社 プレスリリース
http://www.sanofi.co.jp/l/jp/