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2025年07月16日(水)
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抗てんかん剤「Fycompa」の適応拡大 米国FDAより承認取得

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抗てんかん剤「Fycompa」の適応拡大 米国FDAより承認取得

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強直間代発作(PGTC)に対する併用療法について承認
2015年6月22日、エーザイ株式会社は、米国子会社であるエーザイ・インクが、自社創製の抗てんかん剤「Fycompa」(一般名:ペランパネル水和物)について、適応拡大に関する承認を、米国食品医薬品局(FDA)より取得したことを発表した。

抗てんかん剤
今回の承認は、「12歳以上の全般てんかん患者のPGTCに対する併用療法」に対する適応拡大である。

PGTCは、突然の転倒による、重篤なけがの恐れがあるほか、その発作頻度は「てんかん患者の予期せぬ突然死」の最も重要な危険因子とされ、てんかんの中でも最も重篤な発作型の一つだ。

米国におけるてんかん患者数は290万人と報告されており、てんかん患者の約30%が、既存の抗てんかん剤では発作を十分にコントロールできていないという現状がある。

「Fycompa」の開発
「Fycompa」は、エーザイ・インクによる自社創製のファースト・イン・クラスの抗てんかん剤であり、グルタミン酸によるシナプス後AMPA受容体の活性化を阻害し、神経の過興奮を抑制する高選択的、非競合AMPA受容体拮抗剤である。

米国では、12歳以上のてんかん患者の部分発作に対する併用療法の適応で2012年10月に承認され、2014年1月に発売された。

PGTCに対する「Fycompa」臨床試験
PGTCを有する患者164人を対象としたプラセボ対照臨床第III相試験(332試験)に基づくものであり、同試験において、「Fycompa」は、PGTC頻度変化率をプラセボと比較して統計学的に有意に減少させた。

また、PGTC頻度50%減少達成率は、「Fycompa」投与群で64.2%であり、プラセボ投与群(39.5%)と比較して統計学的に有意な改善を示した。

さらに、「Fycompa」投与群では、30.9%の患者において、治療維持期13週間にわたりPGTC無発作状態が維持された。なお、同試験において明らかとなった主な有害事象は、めまい、疲労、頭痛、傾眠、易刺激性だった。

「Fycompa」は今回、拡大適応承認されたことで、部分てんかん、全般てんかんを問わず、PGTCに対する併用療法として使用可能となった。


外部リンク

エーザイ株式会社 ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201543.html


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