防腐剤を全く含有しない
参天製薬株式会社は、緑内障・高眼圧症治療剤「コソプトミニ配合点眼液」を、2015年6月24日付で発売した。
参天製薬は、眼科に特化したスペシャリティ・カンパニーを自認する製薬企業。同剤は、防腐剤を全く含有しない緑内障・高眼圧症治療剤となっている。
進行性で非可逆的な緑内障
緑内障は、眼圧の上昇などによって視神経が障害され、視野欠損が進行する疾患。眼疾患による視覚障害の主な原因となっている。引き起こされる視神経障害および視野障害は、基本的には進行性で非可逆的であり、早期発見が必要とされる。
同疾患の治療は、眼圧の下降およびその長期にわたるコントロールが基本となるが、長期であることおよび多剤が併用されることから、角膜上皮障害を合併する場合が多い。防腐剤のベンザルコニウム塩化物に過敏症を示す患者や、角結膜上皮障害を有する患者には、防腐剤を全く含有しない製剤が求められている。
より多様な治療の選択肢を提供
「コソプトミニ配合点眼液」は、「コソプト配合点眼液」と同じ炭酸脱水酵素阻害剤「トルソプト点眼液 1%」と、β遮断剤「チモプトール点眼液 0.5%」を含有する点眼剤。防腐剤を含まず、1回使い切り無菌ディスポーザブルタイプ容器入りとなっている。
参天製薬は、防腐剤を含有しない同剤の発売で、より多様な治療の選択肢を医療の現場に提供できると期待している。
(画像はプレスリリースより)

緑内障・高眼圧症治療剤「コソプトミニ配合点眼液」の発売について - 参天製薬株式会社
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