協和発酵キリン株式会社より発売
協和発酵キリン株式会社は、2015年6月16日、カルシウム受容体作動薬「レグパラ錠12.5mg(一般名:シナカルセト塩酸塩)」の発売を開始した。
協和発酵キリンは、重点領域の1つとして腎領域の製品を充実させることを掲げている。
カルシウム受容体作動薬「レグパラ錠」
「レグパラ錠」は、副甲状腺のカルシウム受容体に作用し、副甲状腺ホルモンの分泌を抑制する薬剤である。国内では2007年に「維持透析下の二次性副甲状腺機能亢進症」を効能・効果として承認を取得し、2008年1月より発売が開始された。
2009年8月に日本内分泌学会、日本甲状腺外科学会及び日本内分泌外科学会より厚生労働省に「副甲状腺癌に伴う高カルシウム血症」に対する「レグパラ錠」の開発要望書が提出され、医療上の必要性が高いと評価された。
それにより、協和発酵キリン株式会社は「副甲状腺癌に伴う高カルシウム血症、副甲状腺摘出術不能又は再発の原発性副甲状腺機能亢進症に伴う高カルシウム血症」を対象に、適応拡大に向けた国内での開発に着手。有効性及び安全性が確認されたことから、本効能・効果の追加申請を行い、2014年2月に承認を取得した。
低容量規格の発売
「レグパラ錠」は現在までに25mg、75mgの2種類の用量が発売されている。今回、発売が開始される「レグパラ錠12.5mg」は、低用量規格として2014年3月25日、国内医薬品製造販売承認を厚生労働省に申請、2015年2月10日に承認を取得、同年5月29日に薬価基準に収載された。
「レグパラ錠」は国内販売を開始して7年が経過し、多くの患者が使用しているが、本剤の反応性及び受忍性は個体差があるため、「レグパラ錠12.5mg」により、今後、きめ細かな用量調整が可能となることが期待される。
(画像はニュースリリースより)

協和発酵キリン株式会社 ニュースリリース
http://www.kyowa-kirin.co.jp/news_releases/2015/20150616_01.html