電子お薬手帳サービスharmo導入
ソニー株式会社(以下、ソニー)は平成27年6月9日付けで、兵庫県神戸市及び神戸市薬剤師会と、非接触ICカード技術FeliCa(フェリカ)を利用した、電子お薬手帳サービスharmo(ハルモ)を活用した、市民の健康増進に関する協定の締結を発表した。
harmoは神奈川県川崎市での初導入の後、全国各地に試験サービスエリアを拡大し、現在までに約300の薬局に導入され、約12,000人の一般利用者に利用されており、今回の協定もharmoのエリア拡大に向けた活動の一端である。
持ち運びに優れるカードの特長を生かしてharmoの情報を基に医師、薬剤師からアドバイスを受ける機会の増加や、情報管理に優れるスマートフォンアプリの特長を生かしして、飲み忘れの防止、家族による服薬支援の実現等を通じて、健康保持、増進することを目的としている。
harmo導入の利点と今後
薬局等で調剤され薬の履歴等に関するデータを、非接触型ICカード技術FeliCaを用いてクラウドサーバー上で電子的に管理する、ソニーの電子お薬手帳に関するサービスの名称であり、調和を表す言葉「harmony」に由来しており、人と人とのつながりを大切にしたいという思いを込めている。
薬の名称や量、服用回数、飲み方などの調剤情報を記録するお薬手帳は、複数の医療機関で薬が処方された場合でも、医師や薬剤師が薬の重複や飲み合わせのチェックを行う際に役立つ。
harmoは、FeliCaチップが埋め込まれたカードを薬局の端末にかざすだけの簡単な操作で、調剤履歴の閲覧と調剤情報の記録を行うことができる。
ソニーは、harmoが利用者のみの有益にとどまらず、同サービスを利用者と家族、薬剤師、医師との間で情報共有を支援するコミュニケーション支援ソリューションとして活用することや、蓄積した統計データを利用者にとって有用な情報として活用することなど、harmoでしか実現できない新たな価値を提案していく。

ソニー株式会社 プレスリリース
http://www.sony.co.jp/SonyInfo/News/Press/201506/