成人での放射性ヨウ素治療抵抗性の進行性又は再発の分化型甲状腺がんの適応で
2015年6月10日、エーザイ株式会社は、同社が創製した新規抗がん剤「Lenvima」(一般名:レンバチニブメシル酸塩)を英国にて販売開始したことを明らかにした。
適応は成人での放射性ヨウ素治療抵抗性の進行性又は再発の分化型甲状腺がん(乳頭がん、濾胞がん、ヒュルトレ細胞がん)だ。
同剤は分化型甲状腺がんを対象とした臨床第3相試験において、プラセボに対して無増悪生存期間が統計学的に有意に延長したという。また高い奏効率をも示したことから、欧州医薬品庁より迅速審査の指定を受けていた。
VEGFR、FGFR、RET、KIT、PDGFR などに対する選択的阻害活性を有する分子標的治療薬
同剤はVEGFR、FGFR、RET、KIT、PDGFR などに対する選択的阻害活性を有する経口投与可能な分子標的治療薬だ。
既に米国においては局所再発又は転移性、進行性、放射性ヨウ素治療抵抗性分化型甲状腺がん、日本においては根治切除不能な甲状腺癌」を効能・効果として発売されており、同社は2015年内に20カ国以上での発売を目指しているという。

エーザイ株式会社 ニュースリリース
http://www.eisai.co.jp/news/news201541pdf.pdf