欧州リウマチ学会総会にて発表
アステラス製薬株式会社とユーシービージャパン株式会社は、6月15日、「セルトリズマブ ペゴル(日本での製品名「シムジア」)」の国内臨床試験における追加解析結果を発表した。
同剤は、両社が共同開発・商業化を進めるPEG化TNFα阻害薬。発表は、イタリア・ローマで開催中の欧州リウマチ学会総会にて行われた。
TNF-αの作用を選択的に阻害
同剤は、関節リウマチなど炎症性疾患の発症や悪化に関与するTNF-αに強い親和性を示し、TNF-αの作用を選択的に阻害する薬剤。
同剤は海外臨床試験で、メトトレキサート(MTX)との併用により速やかな症状および徴候の改善と、その後の効果の維持が既に確認されている。また、関節の構造的損傷の進展抑制もまた明らかにされている。
進行リスクの高い患者に有用
今回結果が発表された追加解析は、MTX未治療の早期関節リウマチ患者における1年間の投与において、同剤およびMTX投与群がプラセボおよびMTX投与群と比べてどのような患者に有効であるかを見出すべく、実施された。
結果、疾患の進行リスクの高い患者において、同剤およびMTXの併用療法が有用であることが示唆された。両社は、同剤が今後も関節リウマチの進行の予防に寄与することを期待している。

TNFα阻害薬「セルトリズマブ ペゴル(一般名)」の国内臨床試験の新たな追加解析結果について発表 - アステラス製薬株式会社
http://www.astellas.com/jp/corporate/news/