大うつで初のプラセボを実施
大日本製薬株式会社の米国子会社、サノビオン・ファーマシューティカルズ・インクは、非定型抗精神病薬「LATUDA(一般名ルラシドン塩酸塩、以下ラツーダ)」の成人の大うつ(混合症状)を対象としたプラセボ対照試験が良好な結果となったことを発表した。
ラツーダは成人の統合失調症および双極Ⅰ型障害うつの適応で米国において承認されている。大うつ(混合症状)を対象としたプラセボ対照試験は今回が初めてとなる。
プラセボの結果は
プラセボ対照試験では、成人の大うつ(混合症状)患者をラツーダ投与群(109例)とプラセボ投与群(102例)に割り付けて、6週間の投与を実施した。
6週間後に主要評価項目、副次評価項目ともに有意な差で改善を示した。また、ラツーダ投与群での体重、代謝パラメーターの変化率は低く、中止脱落率はプラセボ投与群14.7%に対し、6.4%と低かった。
プラセボ投与群より多かった有害事象としては、吐き気(プラセボ2.0%、ラツーダ6.4%)と眠気(プラセボ1.0%、ラツーダ5.5%)がある。
この結果は2015年5月19日に米国で開催された第 168 回米国精神医学会(the American Psychiatric Association)で発表されている。

大日本製薬株式会社 プレスリリース
http://www.ds-pharma.co.jp/pdf_view.php?id=674