37の国と地域で
塩野義製薬株式会社と日本イーライリリー株式会社は5月26日、セロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害剤「サインバルタ カプセル 20mg」、「サインバルタ カプセル 30mg」について、同日、線維筋痛症に伴う疼痛に対する適応が追加されたと発表した。
同剤は米国イーライリリー・アンド・カンパニーで創製され、「大うつ病性障害に対する抗うつ薬」として米国で最初に発売された。
米国にて2004年に発売され、「線維筋痛症に伴う疼痛」については2008年の米国における適応拡大以来、37の国と地域で承認されている。
新たな選択肢として
線維筋痛症は、全身の痛み(疼痛)を主症状とする疾患で、原因が解明されていないことから、アンメット・メディカル・ニーズが高い。
同剤は2010年11月に開催された「第6回医療上の必要性の高い未承認薬・適応外薬検討会議」において、線維筋痛症に対する医療上の必要性が高い薬剤と判断されており、厚生労働省からの開発要請を受け国内での開発が進められてきた。
今回の適応追加によって、同剤が日本における線維筋痛症に伴う疼痛治療の新たな選択肢として患者の痛みを軽減し、QOL向上に貢献することが期待される。

日本イーライリリー株式会社 プレスリリース
https://www.lilly.co.jp/emergency