乳がんに対する新たなデータを発表
アステラス製薬株式会社は、経口アンドロゲン受容体阻害剤「エンザルタミド」に関して、乳がんに対する新たなデータを2015年米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会にて発表した。
主要評価項目は臨床的有用率
「エンザルタミド」は、同社と米国メディベーション社と共同で開発・商業化を進めている薬剤。今回データが発表された試験は、アンドロゲン受容体陽性のトリプルネガティブ進行性再発乳がん患者を対象として、同剤の単剤療法の有用性を検討する、第2相臨床試験にあたる。
同試験は単群多施設共同第2相非盲検試験として、米国・カナダ及び欧州の施設にて実施された。2つのステージで合計118名の患者が組み入れられ、評価可能な患者集団における16週時の臨床的有用率を主要評価項目とされている。
「Best of ASCO 会議」でも取り上げられる
同試験において「エンザルタミド」は、主要評価項目を達成した。ASCOで発表されたこの演題は、最先端の科学や教育を凝集した「Best of ASCO 会議」でも取り上げられたという。
また同試験で得られたデータにより、新規のゲノムアッセイの開発が可能となり、ASCOのポスターセッションでも紹介されたとしている。

2015年米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会で乳がんに対するエンザルタミドの新たなデータを発表 - アステラス製薬株式会社
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