忍容性および有効性に関する第1/2相試験の予備的な結果を発表
2015年6月1日、アステラス製薬株式会社は、同社が全世界での開発、製造、商業化に関する独占的な権利を有する選択的FLT3/AXL阻害剤「ASP2215」について、急性骨髄性白血病(AML)患者を対象に行われた第1/2相試験の予備的な結果を発表したことを明らかにした。
この発表は2015年米国臨床腫瘍学会(ASCO)年次総会で行われた。
この発表によれば、上記の試験においてAML患者の最大約30%に認められるFLT3変異に対して阻害効果があることが明らかとなったという。FLT3変異陽性患者106名に対し、同剤を80mg以上投与したところ、全奏効率57.5%、複合完全寛解率47.2%との結果が認められた。
無作為化第3相試験を今年後半に開始予定
同剤が対象としているAMLは血液と骨髄に影響を及ぼし、高齢者が多く罹患するがんだ。米国においては2015年に約10,460名がAMLで死亡し、20,830名が新たに診断されると予測されている。
同社は再発性および難治性AML患者を対象に、2015年後半から用量を1日120mgとする無作為化第3相試験を開始する予定だ。

アステラス製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.astellas.com/jp/corporate/news/detail/aml.html