エンセバック(R)皮下注用
化学及血清療法研究所(以下、化血研)は、本邦で開発、製造販売している乾燥細胞培養日本脳炎ワクチン「販売名:エンセバック(R)皮下注用」が、2015年5月より韓国の定期接種プログラムで使用されることを発表した。
同剤は、日本脳炎ウイルス(北京株)をVero細胞を用いて増殖させることで、作成したウイルスをホルマリンで不活性化させ、しょ糖密度匂配遠心およびクロマトグラフィーで精製し、安定剤を追加し充填した後に凍結乾燥をしたもの。
日本脳炎の予防のために、同剤を添付の溶剤で溶解し、初回免疫として2回、追加免疫として1回接種する。
Boryung社と提携
化血研は、韓国の製薬企業であるBoryung Pharmaceutical Co., Ltd.(以下Boryung)と韓国における同剤の開発供給事業に関し、2010年より韓国内で提携を行っていた。この提携において、Boryung社は同剤を用いた臨床試験を韓国で行った後、製造販売を取得。化血研から供給された同剤の原薬を使用し、製剤化・販売を行っている。
今回の定期接種プログラムにおける使用認定は、臨床試験成績と使用成績調査の結果、同剤の有効性と安全性が韓国疾病対策センターで評価されたことによるものだ。

化血研 ニュースリリース
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