CobimetinibとZelborafの併用療法に関する最新の試験成績など
2015年5月11日、ロシュ社は5月29日から開催される米国臨床腫瘍学会年次総会(ASCO 2015)にて、同社の肺がんおよび血液がん領域における薬剤の試験成績を発表することを明らかにした。
10種類の承認済の薬剤と10種類の臨床開発中の薬剤における試験成績が、275以上の演題として採択されている。
中でも、BRAF変異陽性の進行メラノーマに対するcobimetinibとZelborafの併用療法に関する最新の試験成績発表が注目を集めそうだ。cobimetinibは現在FDAとEMAにおいて審査中となっており、発表される試験成績について同社は製造販売承認申請の裏付けとなるとしている。
MPDL3280Aにおける最初の無作為化臨床試験の成績も
ASCO 2015では、抗PD-L1抗体として開発が進む「MPDL3280A」の最初の無作為化臨床試験の成績も発表される。
MPDL3280Aは最も開発が進んでいる免疫チェックポイント阻害剤で、特定のタイプの肺がん、前立腺がん、乳がん、腎がんといったがん種に対して9本の主要な臨床試験が進行中であるという。また2本の重要な臨床試験が今年の後半に開始される予定とのこと。

ロシュ社のプレスリリース
http://www.roche.com/media/store/releases/