平均尿失禁回数、平均排尿回数の変化量が有意に改善
2015年5月18日、アステラス製薬株式会社は、ソリフェナシン(製品名:ベシケア)へのミラベグロン(製品名:ベタニス/ミラベトリック/ベットミガ)追加併用試験の結果を明らかにした。
ソリフェナシンは膀胱平滑筋の収縮を抑制する働きがある。頻尿と尿意切迫感、尿失禁を伴う過活動膀胱症候群の治療に用いられ、2005年より同社から販売されている。
今回その結果が発表された第3b相臨床試験は、尿失禁を伴う過活動膀胱患者2174名を対象に実施され、ミラベグロン追加併用群に727名、ソリフェナシン5mg単独投与群に728名、ソリフェナシン10mg単独投与群に719名が割り付けられた。
その結果、24時間あたりの平均尿失禁回数の変化量と平均排尿回数の変化量において、追加投与群は単独投与群に比べ、統計学的に有意に減少したという。
試験結果は2015年米国泌尿器科学会年次総会で発表された。
40歳以上の男女の8人に1人が症状
過活動膀胱は急に我慢できないような尿意が起こるなどして、時には失禁を伴う疾患である。
近年の調査によれば40歳以上の男女の8人に1人がこの症状を持つという。これによると800万人以上の患者がおり、切迫性尿失禁がある人は約半分に達したという。
早期に泌尿器科へかかることで症状の進行を防ぐことができる。

アステラス製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.astellas.com/jp/corporate/news/detail/2015b.html