アドヒアランス、すなわち服薬遵守状況
株式会社QLifeは、大規模なアドヒアランス(服薬遵守状況)実態調査を実施し、その結果を発表している。
同調査は、過去1年間に医療機関において、主要20疾患の患者2万人を対象としたもの。服薬継続・離脱の実態や、医師説明の有無でアドヒアランスは変化するのかなどを、調べている。
全患者の半数以上が半年で薬をやめる
調査ではまず、治療時間が経過するにつれて「どの程度のスピードで服薬継続者が減るか」を、疾患タイプ別に調べている。
最も早く服薬継続者が減るのは、逆流性食道炎・更年期障害・前立腺肥大症・椎間板ヘルニアの患者。治療開始3か月以内の段階で、実に86.5%の患者が服薬を中止している。しかし、他の疾患でも服薬継続者の減少は早く、全疾患で患者の半数以上が治療6か月内に薬をやめるという結果となった。
医師説明の有無で服薬遵守状況は変化するか
医師説明の有無で遵守率が変化するかどうかも、同調査では調べている。
アルツハイマー型認知症や関節リウマチといった高齢者疾患、そして高血圧症などの生活習慣病では、医師説明の有無によるアドヒアランスの差異は小さかった。対して、逆流性食道炎などの中高年疾患およびアレルギー疾患では、医師説明により遵守率は上がっている。
調査の詳細は、同社のプレスリリースで。
(画像はプレスリリースより)

20疾患別1年内受診者2万人の服薬実態を41設問で大解剖 - 株式会社QLife
http://www.qlife.co.jp/news/6072.html