デクスメデトミジン鎮静集中治療などについて討議
日本麻酔科学会は第62回学術集会を2015年5月28日に神戸にて開催する。今回の学術集会の議題は「デクスメデトミジン鎮静集中治療と麻酔、それぞれの基本と応用」と題し、大阪大学大学院医学系研究科生態統御医学講座、麻酔・集中治療医学教室教授である、藤野裕士先生が座長として討議を行う。演者は岡山大学大学院医歯薬学総合研究か麻酔・蘇生学分野の佐藤健治先生が務める。
今回の学術集会の内容とは
デクスメデトミジンは2004年1月に日本において承認された薬で、集中治療の場面において人口呼吸中と離脱後の鎮静を目的として医療現場で幅広く利用されている。2010年には24時間を超える長期投与に適応が拡大された。
今回の学術集会においては、同剤が承認されてから10年余りが経過し蓄積されてきた知見を元に、デクスメデトミジン鎮静の特徴について確認するとともに、心筋虚血などに見られる心血管系予後に対する影響、中枢神経などへの臓器保護に対する影響についても紹介される予定だ。
デクスメデトミジン鎮静については、麻酔科医が管理しない分野、例えば循環器内科治療や消火器内科の手技の場面でも使用されていることから、患者の安全のために薬剤を適切かつ有効な使用方法に関する情報提供などについても考える場となる予定だ。

丸石製薬株式会社 学会情報
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