「疾患活動性の認められない状態」を達成
ノバルティスは、「ジレニア」の第3相臨床試験の新たな解析結果が第67回米国神経学会年次総会において報告されたと発表した。
報告されたデータでは同剤が、疾患活動性の高い治療歴のある多発性硬化症患者において「疾患活動性の認められない状態」を達成し、高い有効性を示したという。
唯一の疾患修飾性治療薬
「ジレニア」は、再発性多発性硬化症(RMS)の経過に影響を及ぼす、唯一の疾患修飾性治療薬。「臨床的再発率」「MRI病変数」「脳萎縮(脳容積減少)」「身体的障害の進行」という4つの主要な指標全てにおいて、高い有効性を示す。
RMS患者の身体的機能および認知機能を維持するためには、中枢神経系の局所性損傷とびまん性損傷の双方に対処することが重要となるが、同剤は双方を標的に設定。局所性の炎症を引き起こす細胞が脳内に達することを防ぐのみならず、中枢神経系に侵入して損傷をもたらす細胞の活性化を防ぐことで、びまん性損傷も抑制している。
プラセボ群と比較して6倍高い
「ジレニア」の第3相臨床試験結果は、米国ワシントンDCで開催された第67回米国神経学会年次総会において、報告された。
報告されたデータでは、同剤の投与を受けたRMS患者が「疾患活動性の認められない状態」を達成する可能性は、プラセボ群と比較して6倍高いことが示されたという。

AANにおいて「ジレニア」の高い有効性について発表 - ノバルティス ファーマ株式会社
http://www.novartis.co.jp/news/2015/