見えないところでじわじわと進行
ここ数年、危険ドラッグの蔓延や、薬物の摂取による事件・事故が国内でもクローズアップされている。政府や各行政機関が規制強化を進めているが、特に、若者や、これまで薬物とは無縁とされていた層への爆発的な蔓延、浸透は、見えないところでじわじわと進行し続けている。
こうした状況の下、日本薬物対策協会は6月17日、東京都豊島区南大塚ホールで教育関係者や保護者、地域の指導者らを対象にした「国際薬物乱用防止デー・イベント」を開催する。
薬物が若年層にも身近に
同協会が2014年秋冬に実施した3858人の中高生を対象にした薬物意識調査によると、中高生の半数以上が危険ドラッグを入手可能だと考えており、薬物が若年層にも遠い存在ではなくなっていることが分かっている。
さらに、東京都と埼玉県の小学5、6年生461人を対象にした調査では「使用するのは個人の問題で、判断は個人の自由」とする答えが7.2%と無視できない状況にあり、薬物の有害性・危険性についての早期教育の必要性が浮き彫りになっている。
イベントは、国連が毎年6月26日に定めた「国際薬物乱用・不正取引防止デー」にちなんだもの。同協会は2008年から、首都圏を中心とした学校や地域で薬物乱用防止講演を行っており、延べ6万人の生徒や保護者、教育関係者に薬物に関する情報を提供してきた。
第1部で世界的に活躍するギタリスト高谷秀司、シンガーソング・ライター小川紗綾佳によるユニット「RODORODO(ロドロド)」が薬物乱用防止のオリジナルテーマソング「YES 生きる」を披露する。
第2部は元警視庁警察官が、薬物乱用防止にちなんだマジックショーを行う。また、第3部ではインターネットの問題や学校現場での教育などに取り組んでいる関係者が、青少年育成に関連した薬物乱用防止と、問題解決に対する提言を行う。当日は午後6時開場、同6時半開幕。参加は無料で定員250人(先着順)。
(画像はイベントポスター、プレスリリースより)

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