抗悪性腫瘍剤「ワンタキソテール点滴静注80mg/4mL」
2015年5月11日、サノフィ株式会社は、同社が販売する抗悪性腫瘍剤「ワンタキソテール点滴静注80mg/4mL」について、承認事項の一部変更承認申請を行ったことを明らかにした。
同剤は直接注射筒で薬液を採取できるため、通常、抗悪性腫瘍剤「タキソテール」を投与する際に必要な、添付溶解液と混和調製するステップが不要となる。
今回の申請は同剤に使用されている組成の一部からエタノールを除くことに関するものだ。エタノールフリーとすることで、アルコールに敏感な患者に配慮した製品が申請可能となった。
現在90カ国以上で承認取得または販売
抗悪性腫瘍剤「タキソテール」の成分は、西洋イチイの針葉から抽出されたドセタキセルである。先行して開発された「タキソール」(一般名:パクリタキセル)とは作用機序が同じだが、抗腫瘍効果や溶解性の点で改良がされている。
「ワンタキソテール」は国内で乳癌、非小細胞肺癌、胃癌、頭頸部癌、卵巣癌、食道癌、子宮体癌、前立腺癌に対する承認を2011年に取得済みだ。
欧州で2009年に承認されたのを皮切りに、現在は90カ国以上で承認取得又は販売されている。

サノフィ株式会社
http://www.sanofi.co.jp/l/jp/ja/index.jsp