第79回日本循環器学会学術集会で発表
ブリストル・マイヤーズ株式会社とファイザー株式会社は4月27日、新規経口抗凝固薬FXa阻害剤「エリキュース(R)錠2.5mg/5mg」(一般名:アピキサバン)の急性静脈血栓塞栓症(急性VTE)患者を対象とした国内第3相試験において、安全性と有効性が示されたことを発表した。
試験結果については4月24日から26日に大阪で開催された「第79回日本循環器学会学術集会」におけるLate Breaking Clinical Trialsセッションで発表され、Circulation Journal誌のオンライン版にも掲載された。
アメリカでは複数の適応症で承認取得
エリキュース(R)はブリストル・マイヤーズとファイザーが共同で開発を行っている選択的第Xa因子阻害剤の経口薬。アメリカでは複数の適応症について承認を取得している。
日本では非弁膜症性心房細動 (NVAF) 患者における脳卒中と全身性塞栓症の発症抑制を適応として承認されており、また深部静脈血栓症 (DVT) および肺血栓塞栓症 (PE) の治療、ならびに治療後のDVTおよびPEの再発抑制を適応としての承認も申請中となっている。
国内標準療法との比較検討で良好な結果
急性VTE患者を対象とした国内第3相試験はアピキサバン単剤療法の安全性と有効性を、国内標準療法である未分画ヘパリンおよびワルファリンの2剤を用いた療法との比較検討する目的で行われたもの。
主要項目である大出血または臨床的に重要な非大出血事象の発現割合において、良好な結果が示された。

ブリストル・マイヤーズ株式会社 プレスリリース
http://www.bms.co.jp/press/20150427.htmlファイザー株式会社 プレスリリース
http://www.pfizer.co.jp/pfizer/company/press/2015/2015_04_27