糖尿病網膜症の予防に関し1000名を調査
2015年4月23日、バイエル薬品株式会社は、参天製薬株式会社と共同で実施した「糖尿病網膜症の予防に関する糖尿病患者の実態・意識調査」の結果を発表した。
この調査は2015年3月26日から3月27日にかけ、過去に2型糖尿病と診断されたことがあり、現在糖尿病治療の為に通院している20歳から79歳の男女1000名を対象にインターネット上で実施されたものだ。
監修者に東京女子医科大学糖尿病センター眼科教授の北野滋彦氏を迎え、同疾患の予防に関する実態・意識の把握と今後の患者支援の参考を目的として実施された。
「自覚症状は全くなかった」が37.5%
調査によると、糖尿病罹患期間が10年以上の調査対象者が45.7%、高HbA1c値だった者が44.9%、高血圧症を合併している者が42.0%との結果となった。いずれの要素も、日本糖尿病学会のガイドラインによれば網膜症発症と進展のリスク因子として挙げられているものだ。
それにもかかわらず、網膜症診断時に「見えにくいなどの自覚症状は全くなかった」との回答が患者の37.5%に及んでいた。
同社らは糖尿病診断後の早期眼科受診とその後の適切な定期受診、患者自身の十分な疾患理解が、糖尿病網膜症による失明に対して非常に重要であるとしている。
(画像はプレスリリースより)

バイエル薬品株式会社 プレスリリース
http://byl.bayer.co.jp/html/press_release/2015/