骨粗鬆症に関する「保健所プログラム」
日本イーライリリー株式会社は、2013年4月より、地域の保健所と共同で、一般の人を対象に骨粗鬆症や治療に関する「保健所プログラム」を開催している。
骨粗鬆症の現状
骨粗鬆症は、加齢や閉経などによる骨量低下が要因の一つに挙げられる慢性疾患である。しかし、骨粗鬆症患者が日本には推計1280万人といわれているにもかかわらず、実際に治療を受けている患者は200万人にとどまっている。
骨粗鬆症は自覚症状がないままに進行することが多く、その背骨は1度骨折すると、周りの骨に負担がかかり、次の骨折を起こしやすくなる。こうして骨折の連鎖が起こることによって、腰や背骨が曲がるリスクが高まり、予防や早期発見・治療の開始が重要となってくる。
「保健所プログラム」概要
このプログラムは「50代からの骨粗鬆症予防・対策について 早期からの骨折予防で、健康寿命を延ばし、自立した生活を!」をテーマに、骨粗鬆症が長期に渡り、向き合っていく慢性疾患であること、早期治療が重要であることを啓発するために始まった。2013年9月までに11カ所、644名が参加している。
アンケート結果
今回10月20日の骨粗鬆症デーに合わせ、講習会の参加者にアンケートを実施した。その結果、骨粗鬆症による認識や意識の変化が明らかになった。
主な内容は、骨粗鬆症の検診を受けたことがあるかという設問には6割以上が「ある」と回答した。これは一般的な検診受診率4.36%よりもかなり高い傾向であった。
骨粗鬆症の治療を中止すると骨密度が再び低下することを初めて知った、理解が深まったという回答がそれぞれ22.5%、理解が深まった51.5%。
骨粗鬆症は慢性疾患であるということに関しては、初めて知った22.5%、理解が深まった56.9%。
骨折予防には早めの薬による治療が効果的という点に関しては、初めて知った25.3%、理解が深まった52.8%という結果になった。

日本イーライリリー株式会社
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