外傷性軟骨欠損症と離断性骨軟骨炎が適応
富士フイルムグループの株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリングは、同社の自家培養軟骨ジャックの使用認定施設が全国170施設に拡大したと発表した。
同製品は、膝関節における外傷性軟骨欠損症又は離断性骨軟骨炎を適応対象とするもの。医療機関などの使用認定施設は、全都道府県に及ぶという。
軟骨損傷の、新たな治療の選択肢
自家培養軟骨ジャックは、同社が広島大学大学院整形外科の越智光夫教授から技術移転を受けて製品化した再生医療等製品。
近年、スポーツの普及に伴って軟骨損傷の根本治療へのニーズが高まっているが、軟骨が大きく欠損した患者にとって同製品は、新たな治療の選択肢となっている。事故などによって軟骨を損傷した患者にとっても、同様だ。
同製品は、平成24年7月に厚生労働省により製造販売承認され、平成25年4月から保険適用となった。保険適用については「施設基準」や「実施医基準」等の留意事項が付与され、
また同社による研修の実施も義務付けられている。
再生医療等製品の普及を目指す
同社は、再生医療等製品を製造・販売する施設として、日本で最初に厚生労働省による査察・承認を受けた施設を構築した実績を持つ。
国内で唯一の製品を商用生産できるこの適合施設を生かして、高品質かつ有効性と安全性の高い製品を提供し、再生医療等製品の普及を目指すと、同社はしている。
(画像はプレスリリースより)

膝軟骨治療の自家培養軟骨ジャック 使用認定施設が全国170施設に拡大 - 株式会社ジャパン・ティッシュ・エンジニアリング
http://www.jpte.co.jp/news/20150416.pdf?ref=rss