アドベイトをベースとした製剤
バクスター株式会社は、アドベイト(ADVATE)「ルリオクトオコグ アルファ(遺伝子組換え)」をベースにした血友病A治療薬で、半減期延長型遺伝子組換え第8因子(rF8)製剤、【BAX855】について厚生労働省に製造販売承認申請したことを発表した。
BAX855は、世界で10年以上の実績を持つ全長第8因子であるアドベイトをベースとした製剤でNektar Therapeutics社との共同研究により、体内でのたん白質の活性期間を延長するよう設計した独自開発のペグ化技術が活用されている。
アドベイト
「アドベイト」は、血液凝固第8因子欠乏患者に対し、活性型血液凝固第9因子、リン脂質、カルシウムとともに血液凝固第10因子を活性化することにより内因系凝固に作用する。
その結果、血漿中の血液凝固第8因子が補われ、その出血傾向を抑制する効果を持つ。その製造工程のいかなる段階でも血液由来成分が用いられないため、血液由来添加物によって伝染する可能性のある伝染性病原体の潜在的リスクがない。
「アドベイト」は現在、米国、カナダ、EU加盟国27ヵ国、日本、アルジェリア、アルゼンチン、オーストラリア、を含む世界64ヵ国で承認されている。

バクスター株式会社 ニュースリリース
http://www.baxter.co.jp/news_room/news_releases/2015/2