プラセボと比較して有意性を示す
大塚製薬株式会社とH.ルンドベックA/S(以下「ルンドベック社」)は、統合失調症を対象にした「ブレクスピプラゾール」のフェーズ3試験の結果が、「American Journal of Psychiatry」誌の電子版に掲載されたと発表した。
同剤は、大塚製薬が開発した新規抗精神病薬。同試験において、プラセボと比較して有意性を示したという。
米国食品医薬品局に新薬承認申請
統合失調症患者は、世界中で2100万人以上が罹患していると推定される精神疾患。そのうち240万人の成人患者は米国に住んでいる。
「ブレクスピプラゾール」は、「セロトニン・ドパミン・アクティビティ・モデュレーター(SDAM)」と呼ばれる新しい作用機序を有する抗精神病薬。SDAMは、ドパミンD2受容体およびセロトニン5-HT1A受容体にパーシャルアゴニストとして働き、セロトニン5-HT2A受容体にはアンタゴニストとして作用する。
同剤は現在、大塚製薬とルンドベック社と共同開発を行っている。米国食品医薬品局に新薬承認申請を提出しており、審査結果は2015年7月に発表される予定。
9月には紙媒体にも掲載予定
今回結果が発表されたフェーズ3試験は、急性期の統合失調症患者636名を対象として、「ブレクスピプラゾール」またはプラセボを6週間投与するというもの。主要評価項目において「ブレクスピプラゾール」は、プラセボに比べて有意な改善を示したという。
今回「American Journal of Psychiatry」誌の電子版に掲載された発表は、2015年9月に発行される同誌に掲載される予定としている。

「ブレクスピプラゾール」フェーズ3試験の結果 American Journal of Psychiatry 誌に掲載 - 大塚製薬株式会社
http://www.otsuka.co.jp/company/release/