「TT-063」を締結を共同販売
帝人株式会社は、新規消炎鎮痛貼付剤「TT-063」について、日本における販売契約を大正製薬株式会社と締結したことを発表した。
同契約により、帝人ファーマ株式会社と大正富山医薬品株式会社は同剤を共同販売する権利を有することになる。
強力な消炎鎮痛作用を有する治療薬
変形性関節症は、関節軟骨の変性や摩耗による関節部位の慢性退行性変性疾患。発症部位によっては、変形性膝関節症や変形性腰椎症などに分類される。
日本における患者数は、変形性膝関節症で2400万人、変形性腰椎症で3500万人に及ぶ。そのうち3割の患者が、疼痛症状を訴えているという。疼痛は患者のQOL低下を招くため、強力な消炎鎮痛作用を有する治療薬が期待されていた。
「TT-063」は、そんな状況を受け開発された。同剤は、株式会社トクホンが創製し、大正製薬とトクホンが日本で共同開発した消炎鎮痛貼付剤。2014年10月には、変形性関節症を予定適応症として、大正製薬から厚生労働省に製造販売承認が申請されている。
今後も関節疾患関連製品を強化・拡充
帝人グループは、「骨・関節」をヘルスケア事業の重点領域の1つと位置づけている。
そのため、変形性膝関節症の疼痛緩和剤「サイビスクディスポ関節注2mL」の販売や、人工関節などの開発・製造・販売を手掛ける合弁会社「帝人ナカシマメディカル株式会社」の設立などを行ってきた。
今回の契約締結について同社は、骨・関節領域における新たなラインナップの獲得として、今後も関節疾患関連製品のラインナップの強化・拡充に注力するとしている。

骨・関節領域における新たなラインナップを獲得 新規消炎鎮痛貼付剤の販売契約を締結 - 帝人ファーマ株式会社
http://www.teijin-pharma.co.jp/information/