EU加盟28カ国で承認
ノボ ノルディスク社は、ヒトGLP-1アナログ製剤「Saxenda」について肥満症を適応としてEUで承認を取得したと発表した。
同剤は、「リラグルチド」3mgの欧米における販売名。EU加盟28カ国で承認された。
食欲を制御し食事の摂取を抑制
肥満症は、深刻な健康上の影響や余命の短縮を伴う疾患。2型糖尿病・心臓病・閉塞性睡眠時無呼吸などの合併症と関連し、費用の点で医療制度への重大な意味合いを持つ。EUでは、成人の約10~30%が肥満症に罹患しているという。
「Saxenda」は、1日1回投与のヒトGLP-1アナログ製剤。食事の摂取に伴い分泌されるホルモンであるヒトGLP-1 のアミノ酸配列と 97%の相同性を持ち、食欲を制御し食事の摂取を抑制することで体重を減少させる。また、インスリン分泌を促進あるいはグルカゴン分泌を抑制し、血糖降下作用をもたらす。
2015年に発売する予定
「Saxenda」は、第3相臨床試験プログラムにおいて5000人以上の成人を対象に検討された。2014年12月には米国で、2015年2月にはカナダで、それぞれ承認を取得している。
同社は、同剤が肥満に関連する合併症を改善する可能性を持つとして、欧州のいくつかの市場で2015年に発売する予定。

ノボ ノルディスク、Saxendaについて肥満症を適応として欧州で承認取得 - ノボ ノルディスク ファーマ株式会社
http://www.novonordisk.co.jp/Images/2015_PRESS/