「タケキャブ錠」と「アモリンカプセル」など含む
2015年3月26日、武田薬品工業株式会社は大塚製薬株式会社とともに、同社が創製した製剤を含むヘリコバクター・ピロリ除菌用パック製剤について、国内製造販売承認を申請したことを明らかにした。
申請されたのは3剤を組み合わせたヘリコバクター・ピロリ一次除菌用パック製剤(カリウムイオン競合型アシッドブロッカー「タケキャブ錠」、「アモリンカプセル」、「クラリス錠」を含む)と、3剤を組み合わせたヘリコバクター・ピロリ二次除菌用パック製剤(「タケキャブ錠」、「アモリンカプセル」、「フラジール内服錠」を含む)。
両社は「タケキャブ錠」の国内共同プロモーション契約を2014年3月に締結している。この契約に基づき、承認取得後は共同で医療関係者にヘリコバクター・ピロリ除菌用パック製剤の情報活動を実施していく。また大塚製薬は「タケキャブ錠」、「タケキャブ錠」を含むパック製剤の売上に応じて、武田薬品工業より一定の対価を受け取る。
パック製剤により、より確実な除菌効果
同剤は、胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃MALTリンパ腫、特発性血小板減少性紫斑病、早期胃癌に対する内視鏡的治療後胃、ヘリコバクター・ピロリ感染胃炎におけるヘリコバクター・ピロリの除菌補助を効能として、2015年2月より販売が開始されている。
今回申請されたパック製剤は、同剤およびヘリコバクター・ピロリ除菌の際に用いる2剤の抗菌薬が、1日服用分ごとに1シートとしてまとめられたものだ。同社はこれにより患者の服薬アドヒアランス向上と用法・用量のより確実な遵守に貢献し、結果としてより確かな除菌効果が期待できるとしている。

武田薬品工業株式会社 大塚製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.takeda.co.jp/news/2015/