2型糖尿病成人患者を対象とした後期第3相試験において
2015年3月19日、サノフィは、同社によるGLP-1受容体作動薬「リキスミア(一般名:リキシセナチド)」における後期第3相試験(第3b相)ELIXA心血管アウトカム評価試験について、その主要結果を発表した。
同試験は血管リスクの評価を目的として設計された無作為化二重盲検並行群間比較試験であった。6,000人以上におよぶ心血管イベントの高リスク群である2型糖尿病の成人患者を対象として、グルコガン様ペプチド-1受容体作動薬(GLP-1 RA)に関するデータを得るための、初のイベント主導型心血管アウトカム試験だ。
その結果、同剤はとプラセボと比較して、優越性は認められなかったものの、非劣性が示されたという。
同社はこの結果について、同剤における大変重要なマイルストーンであり、心血管リスクの高い糖尿病患者に対して長期間の心血管安全性データを有する初のGLP-1受容体作動薬となったとの見解を示している。
2型糖尿病治療に用いられるGLP-1受容体作動薬
同剤は、膵臓β細胞からの血糖値に依存するインスリン分泌を促進するGLP-1受容体作動薬である。現在、成人2型糖尿病を適応症として世界50カ国以上で承認されており、日本を含む各国で販売されている。
同試験の最終結果は、ボストンで開催される第75回米国糖尿病学会の科学セッション(2015年6月8日)において発表される予定だ。

サノフィ ホームページ
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