経口剤のみの治療可能に
中外製薬株式会社は3月26日、同日、抗ウイルス剤「コペガス錠200mg」が、ギリアド・サイエンシズ株式会社が開発中の核酸型NS5B ポリメラーゼ阻害剤「ソバルディ錠400mg」との併用による「セログループ2(ジェノタイプ2)のC型慢性肝炎またはC型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善」に対する効能・効果追加の承認を取得したと発表した。
今回の効能・効果追加によって、セログループ2に対する経口剤のみの治療が可能となり、これは国内初となる。
併用療法における有効性
今回の承認は、ギリアド社が実施した国内第III相臨床試験の結果等に基づいたものであり、同試験は、未治療および治療歴のあるセログループ2のC型慢性肝炎、C型代償性肝硬変の患者を対象として、「コペガス」と「ソバルディ」との併用療法における有効性および安全性の検討が行われた。
2剤による12週間の治療が行われ、患者の96.4%において治療終了後12週時点の持続的ウイルス学的著効が確認された。
同社は2014年9月、厚生労働省に効能・効果追加の承認申請を行っており、今回これが承認された。

中外製薬株式会社 ニュースリリース
http://www.chugai-pharm.co.jp/